私は、男であっても紫外線・日焼けの対策をした方が良いと考えています。紫外線は、目に見えませんが、肌への負担・影響が非常に大きいからです。
先日、自由が丘の街角で日傘をさしている紳士を見かけました。最近は男の日傘も百貨店で手に入るのですがなかなかマストアイテムとまでは認識されていません。
標準的に使われるになるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
今回は紫外線について考えてみました。
私と同じ30台から50台までの働き盛りの皆さんを対象に、紫外線と未来社会、肌や薄毛との関係について紹介します。みなさんの参考になれば幸いです。
- 150年で4℃も上昇した10月の気温
- 紫外線は薄毛にも関係がある?
- 「日焼け」が人体に及ぼす影響(WHOの報告)
- 太陽光線の種類と紫外線
- 「ガングロ」の原因である紫外線B波(UVB)
- 肌の奥までじっくり届いてしまう紫外線A波(UVA)
- 紫外線を頭皮に浴びると薄毛が進む?
- 日焼け止めはその日のうちに落とす
- 頭皮への日焼け止めに抵抗がある方はこちら
150年で4℃も上昇した10月の気温
すでに地球規模で温暖化が進んでいますが気温の上昇も無視できないレベルにあります。
下のグラフは気象庁が公表している統計資料から作成したものです。1875年からの2020年までのおよそ150年間の気温変化を表しています。(各年は年間でも標準的な気温の10月1日の気温で観測地点は東京としています。)
これによれば東京の気温は150年で4℃近くも上昇していることが分かります。
紫外線は薄毛にも関係がある?
春になると、多くの人が紫外線を意識するようになります。春は紫外線が強く感じますね。
春の到来は、光・音・温度の順でやってきます。
第1の「光」は、だんだん日差しが強まってくること。紫外線が強まっていると感じがちです。
第2の「音」は、小鳥や虫などの生物の鳴き声や、春風、雪解け水が流れる川の音などが聞こえてくること。
そして、第3の「気温」は、実際に気温が高くなることです。
春が近づくと、日焼け止め・日傘・サングラスなど、様々な対策・商品が出てきます。しかし、男性の多くはまだあまり意識していないのが実態です。
しかし、紫外線は、肌へのダメージだけでなく毛髪へも大きな影響を与えるので注意が必要です。
最近、髪の毛が薄くなってきた方や髪質が低下していると感じている男性は、紫外線の影響を疑ってみてもよいかもしれません。
「日焼け」が人体に及ぼす影響(WHOの報告)
紫外線は、地球の生物にとって脅威となりつつあります。
地球を覆っていたオゾン層に穴が開いたり、層の厚みが薄くなっており、地上に降り注ぐ紫外線が強くなっていることが影響しています。
紫外線に関する悲観的な予測では、このまま紫外線が強まると地球上はさらに暑く、荒れた天候の世界になり、5分で皮膚が火傷(やけど)することも想定されているようです。
さらに、日焼けの恐ろしさについては「世界保健機関(WHO)」が報告書も出しています。
- 紫外線を過度に浴びたことが原因で、世界で年間約6万人が死亡している
- 死者約6万人のうち、約4万8000人は、メラニン色素を作る細胞が、がん化する悪性黒色腫(メラノーマ)が原因で死亡、残る約1万2000人は、そのほかの皮膚がんで死亡している
- 悪性黒色腫や皮膚がんによって、早死にしたり、障害が残ったりするケースの約90%は、紫外線の浴びすぎが原因
- 紫外線には体内でビタミンDを合成する効果などもあるが、皮膚の老化・白内障・免疫機能低下による口唇ヘルペスなどを引き起こす危険性が高いと指摘
このレポート自体は、発行から少々時間が経っていますが、紫外線を過度に浴びると「死」に至るという点は、社会的にも十分に認識されていないように思います。
最近は、天気予報にも、紫外線情報が出るようになっています。乳幼児に日焼け止めを使う方が増えているのは良いことですね。
以下で、太陽光線の種類や日焼け予防について詳しくみていきたいと思います。
ちなみに【日焼け止め】の使い方や必要性については本ブログの以下でも解説してます。興味がある方はこちらもご覧ください。
太陽光線の種類と紫外線
太陽光線には、「可視光線」「赤外線」「紫外線」「X線」「ガンマ線」なども含まれています。
紫外線のうち地上に届くのは、「紫外線A波(UVA)」と「紫外線B波(UVB)」の2つの紫外線です。日焼け止めがUVカットと言われるのはこのためです。
紫外線はその波長の長さによって「A波(UVA)」「B波(UVB)」「C波(UVC)」に分けられます。
波長が短いほど身体への影響力が強いのですが、地球を取り巻くオゾン層にカットされやすくなります。〔オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書(1987年)〕
「ガングロ」の原因である紫外線B波(UVB)
紫外線B波(UVB)は、肌が赤くなる日やけの主な原因です。
長時間の日光浴で肌が焼けたり、ひどい時には、水膨れができるケースもあります。
UVBはエネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つけたり炎症を起こすので、皮膚ガンやシミの原因にもなります。
ただし、波長が短いのでオゾン層や上空の雲に阻まれ、地上に到達する量は全紫外線量の約10%と少量です。
そのため、日傘を使うなど、直射日光を避ければある程度防御することができます。
肌の奥までじっくり届いてしまう紫外線A波(UVA)
一方、紫外線A波(UVA)は、紫外線B波(UVB)ほど肌に急激な変化を与えません。
しかし、肌の奥深くまで到達し、人体に望ましくない影響を及ぼします。
例えば、コラーゲンを変性させて「しわ」の原因になるなどです。
さらに、UVAは波長が長いためオゾン層を通り抜けやすいという点が厄介です。
雲や窓ガラスも通過してしまうため、曇りの日や車や建物内でも直射日光を浴びないようにするなどの対策が必要です。
紫外線を頭皮に浴びると薄毛が進む?
頭皮は、腕や足、顔などと同じ皮膚ですが、皮脂腺や汗腺が多い一方、バリア機能や保湿性が乏しいという特徴があります。
髪の毛に覆われているため、通常は直接ダメージを受けにくくなっているのです。
薄毛の原因は頭皮にあるため、頭皮の状態が悪くなると薄毛になる可能性は高まります。
そのため、紫外線による薄毛促進は、頭皮が紫外線を浴びることによって生じる乾燥が原因といえます。
日焼け止めはその日のうちに落とす
スプレー式の日焼け止めが、頭皮に使いやすいタイプです。
しかし、日焼け止めを塗ったら、その日のうちにしっかりと落とすことが大切です。
落とさなければ日焼け止めスプレーによる悪い影響で、薄毛が促進される可能性がありますので、日焼け止めを使ったらしっかり洗髪するようにしましょう。
【洗髪法】髪と頭皮によい洗い方(5つの手順) - dandy maker
頭皮への日焼け止めに抵抗がある方はこちら
帽子や日傘を使って物理的に紫外線を防ぐことも頭皮には効果的と考えられます。
さらに、男の日傘は記憶に新しく、飲む日焼け止めもあります。
使わない手はないと思いますが、種類が多すぎたり、買うのが恥ずかしい方は、私が使っているものを参考にしていただければ幸いです。