技術の進化により、2030年までに「嗅覚(匂い)」がインターネットの重要な部分になるとの予測があります。
人工的に作り出された香りは、再現性(誰が作っても同じ香りになる)があります。
中でも、香水のように体につけて使うものは心地良い匂いでなければ売れません。科学的に検討され尽くした「良い香り」は各ブランドが調香師を抱えていて日々研究しています。
意図的に「良い香り」をまとうことができるのは人間の特権であると思います。
特に働き盛りの30代から50代の男性は、加齢臭などが気になり始める年代です。
1日を通じて多くの人に会うので、香りの印象も大切ですね。良い香りのする男は、得はあっても損はないですよ。
もし少しでも自分の魅力を高めたいならば、身にまとう「香り」を見直したり、気を使うのもいい戦略です。
今回はオススメの香水とともに、その使い方について紹介したいと思います。
おすすめは「ブルガリプールオム(オードトワレ)」
私が長い間使い続けているものには「それなりにいいもの」が多いです。長く使っているアイテムの一つに香水があります。高校時代から使っているのでもう20年以上になります。
それは
ブルガリ プールオム オードトワレ
です。
香水に興味のある人は必ず知っているほど知名度が高い香水です。
ブルガリはブランド名。
プールオムは男性用(プールはフランス語で"pour"。英語では" for"の意味。オムはフランス語で"homme"。英語では"men"の意味です。)
オードトワレは香水の種類を表します。
香水の科学
香水は、香料(匂いのもと)とエタノールと水でできてます。
香水を作るのは科学の世界です。水に溶かすためにはエタノールが必要になります。よって香りの強さを水とエタノールで調節しているということです。香料の割合が高いほど香りの持続時間が長くなります。
香水の人気を決定づける「香りの配合」は、その道のプロである調香師が研究に研究を重ねて世に送り出しているのです。
調香師は化学のスペシャリストと言われている専門性の高い職業です。
香水の種類
香水は大きく分けて4つに分類されます。商品名に表示されるケースも多いです。(ブルガリ・プールオム・オードトワレのように、です)
4つの種類とは、第1がパルファン・パルファム(parfum)、第2がオーデパルファン・オードパルファン(Eau de parfum)、第3がオーデトワレ・オードトワレ(Eau de Toilette)、第4がオーデコロン(Eau de Cologne)です。
これらは「エタノール濃度」と「香りの持続時間」の違いです。香りの濃度と持続時間は比例関係にあり下図の様な関係にあります。
香りの持続時間が長いものほど高価になる傾向があります。
香水づかいになった動機
ブルガリ・プールオム・オードトワレの香水は1995年に発表されて以降、多くの男性に愛用されてきました。発売当時、私は高校生。
当時の男子高校生は、ブランドものの香水をカバンに忍ばせてた人も少なくなかったです。(ブルガリ・プールオム・オードトワレはちょっと高価だった。なのでみんながこれをもっていたわけではなかったですが。)
当時の人気雑誌の「東京ストリートニュース」に出ていた人気モデル(妻夫木さんや忍成さん)が「読者モデルのカバンの中身拝見」などのコーナーに出ていて、香水(アトマイザーに入れた小瓶)を持ち歩いていたのを見て憧れて真似していたことをおぼえています。
香水に関する記憶と嗅覚
もう一つ、香水に関する記憶と嗅覚についてです。
特定の香りを嗅ぐと思い出す人がいるのではないでしょうか。あるいは、香りが記憶を呼び起こし、ある匂いをきっかけに昔経験した情景が突然頭に浮かぶこともあるのではないでしょうか。
わたし自信、過去に恋愛関係にあった異性からこう言われたことがあります。
「駅の人混みの中で、あなたと同じ香りを感じて、あなたがいるのではないかと思い、思わず周囲を探してしまった」というものです。それくらいヒトを象徴するのが香りなのだと思います。
(その時も、もちろん「ブルガリ・プールオム・オードトワレ」でした。)
香りを感知する嗅覚は、他の感覚とは異なり脳にダイレクトにつながっているので「記憶」と「香り」はかなり密接な関係があると言われています。
香水のつけ方
ヒトを象徴する「香り」ですが、働き盛りの30代から50代の人の中には香水に無縁だったヒトもいると思います。
香水をつけているヒトでも正しくつけていなかったとしたら効果半減です。
香水はどのようにつけるのが良いのでしようか。
香りは下から上にゆっくりと昇っていくので、ヒトか香りを感知するメカニズムをふまえるのがよいです。
おすすめは、下半身。特にふくらはぎや腰などにつけるのが正解です。それも朝起きて身支度をしてパジャマからスーツに着替えるタイミングに素肌につけるのがオススメです。
1箇所にワンプッシュすれば十分です。加齢臭を気にするあまりつけすぎることは避けなければいけません。
ブルガリプールオム(オードトワレ)のうんちく
ブルガリはイタリアの高級宝飾ブランドです。なので、ブルガリの香水は、優れたデザイナーによって作られた秀逸なボトルの中に、世界で最も名高い調香師が精製した香水が納められています。
ブルガリの洗練されたエレガンスを究極的に表現したピュアでラグジュアリーな香調が魅力です。
オブジェのように美しいボトルは、洗練されたブルガリのクリエーションを際立たせていてあなたの洗面台の一角に鎮座することと思います。
おわりに
もしまだつけたことのない方は少しずつ試してみると良いですね。
まずは休日から使用してみて周りの反応に耳を傾けるのも良いですね。徐々に自分の生活に溶け込ませていきましょう。
技術の進化で「嗅覚(匂い)」を活かしたデバイスが普通になる前に香水づかいのお作法とお気に入りを見つけることも大切だと思います。
科学的な検討・分析が可能な調香師が創り出した「良い香り」をまとって快活な時間を過ごせることを祈ってます。