髪質って時の経過とともに変わりますよね。私の髪もわかりやすい例だと思ってます。
高校・大学まではサラサラストレートだったのに、社会人になって少しずつ髪の毛が細くなり、ヘアスタイルが思ったほど決まらなくなる。
会社で仕事に没頭して過ごすうちに、気づけば40歳も目前となった今では前髪の密度が薄い。日々苦慮しながら色々と工夫・対策を講じて、今に至ってます。
今回は「加齢によって髪が減ったように見えることが自然なんだ」ということ、そして髪の毛が生えてくるメカニズムについて紹介しています。
髪の毛は、その人の年齢や体質によって多くの違いがあります。
サラサラの髪の毛、ゴワゴワの髪の毛、チリチリの髪の毛、ペタンコの髪の毛。
羨ましい髪質、しっかりした髪質、猫っ毛など色々な表現があります。
皆さんの参考と安心材料になれば幸いです。
- 年齢とともに顕著となる毛髪の変化
- 髪の毛を伸ばす「毛包」の機能
- 髪の毛が生え変わる周期と薄毛になるメカニズム
- 男性型脱毛症の特徴は?
- 男性ホルモン・アンドロゲンが作用すると髪はどうなるか?
- 「脱毛?自然でいいじゃないか」と思える強さを身につける大切さ
年齢とともに顕著となる毛髪の変化
普通の人の髪の毛は10万本も生えているようです。
本数は加齢や個人差により減っていきます。
ただ、薄毛に見える原因は、本数そのものよりも太さにあります。
毛の太さは、小児のうちは細い毛が多いですが、思春期からぐんぐん太くなります。
そして、年齢を重ねるにつれて、細く短い毛の割合が多くなります。
40歳くらいになると、20歳のときに比べて髪が減ったようにみえるのは普通のことです。
髪の毛を伸ばす「毛包」の機能
髪の毛が伸びる速さは、正常の人では1日に約0.4mm。(夏休みの自由研究でこれをやっている子がいたのでよく覚えている。その子は、翌年、爪の伸びる長さも題材にしていました笑)
そして、髪の毛を伸ばしているのが「毛包」という重要な器官です。
頭皮の皮下脂肪の深さにまで達しており髪の毛の出所です。
「毛包」の深部にある毛母細胞が細胞分裂して髪の毛の細胞が生まれるのですが、ハゲてくると、毛包の大きさが小さくなっていく。
髪の毛が、皮膚表面の毛穴から出てくるまでに、毛包の中で硬く丈夫な毛に変化するはずが、毛包が痩せ細ると、髪の毛も細く柔らかくなってしまう。
だから、薄毛っぽくなってしまうのです。
髪の毛が生え変わる周期と薄毛になるメカニズム
毛が生え変わることを「毛周期」といいます。
普通の人でも、1日におおよそ100本が抜けます。
抜けた髪の毛であっても、毛包の下に新しい毛母の芽が出て、成長期の毛包が再生し、この新しい毛と抜けた毛は、両方とも100本程度であり相殺されます。
そして、髪の毛は、数年間、伸びると寿命を迎えます。
皮膚の中では、毛母のほとんどが消失します。(ちょっと悲しい。)
さらに、消失しない毛包であっても、毛包が浅くなります。
髪の毛が抜けやすい状態を迎えるこの時期を、毛髪の休止期と言います。
ちなみに、通常は髪の毛全体の約85~90%が成長期の毛で、10%弱が休止期の毛となっています。
頭髪は、健康な状態であったとしても抜け落ちたりしますし、加齢とともに細い毛に置き換わって全体として髪が薄くなるということを知っておきましょう。
男性型脱毛症の特徴は?
今話題の男性型脱毛症は、加齢とともに進行します。
日本人成人男性の約3人に一人が男性型脱毛症になり、早い人だと思春期以後20歳代前半から頭髪が薄くなります。この場合、頭頂・前頭の毛が軟毛化するのです。
頭髪には成長期の毛包がありますが、成長期〔サイクル〕が短くなってしまい毛周期を繰り返したとしても小さな毛包のままです。
男性型脱毛症が始まるときは、成長期毛包が十分に大きく育たないうちに退行期になり、その後は、サイズダウンした毛包の毛周期になり、休止期に止まってしまう毛包が増えていきます。(これは、思春期に体の中に増えるアンドロゲン(男性ホルモン)の作用によるものと言われています。)
男性ホルモン・アンドロゲンが作用すると髪はどうなるか?
アンドロゲンが髪に作用するとどうなるか。
毛包が縮小し髪が軟毛化した代わりに、体毛が濃くなります。(毛乳頭細胞が送り出すシグナルに差が生じるためです。)
5αリクターゼの量は、人によって異なり、根本的には遺伝的なものと言われています。
男性ホルモンは種類が多く、ちょっと横文字だらけなので厄介ですね。薄毛メカニズムが十分に認識されないのはこのせいではないかと思ってしまいます。
「脱毛?自然でいいじゃないか」と思える強さを身につける大切さ
今回は、加齢による髪が細くなることや減ることについて、そのメカニズムを紹介しました。
薄毛に悩み人にとって「髪が減ったように見えるのは自然なんだ」と思うことができれば、前向きになれると思います。
帽子をかぶる、ヘアスタイルをショートカットにしてデザインする、ささやかに香水を身にまとう、おしゃれをする、痩せる、メタボから脱却するなどいい男になるための取り組みはたくさんあります。
私も薄毛が始まっていますが、これを受け入れてそれをカバーする魅力をつけられるよう精進しているところです。
薄毛にこだわらず、日々の生活を楽しんで過ごしていくことを祈っています。