生まれ持った性別に縛られずに自分の自然なあり方を認めようとジェンダーレスのメイク・美容製品が普及しています。
その背景にはよく耳にするダイバーシティの背景があります。
今回は、ジェンダー、ダイバーシティ、そして男のメイクとおすすめラインナップについて解説します。
メンズメイクは働き盛り世代のみなさんには普通すぎて驚きが少ないかもしれません。
みなさんの参考になれば幸いです。
ジェンダーの意味を解説
【ジェンダー】は性という意味です、生物学的な意味での性はSEXですがジェンダーは社会的(あるいは文化的)な意味での「性」です。
【ジェンダーレス】とは社会的な意味で性差(ジェンダーギャップ)がないことを言います。
性別に縛られずに自分の自然なあり方を認めやすくなっているのが現在の風潮です。
ジェンダーレス社会が【メンズメイク】を一般的にしているという考え方もできると思います。
ダイバーシティとの違い
【ダイバーシティ】という言葉もよく聞くひとも多いと思います。
ざっくり言うと、ダイバーシティは、多様な人材を積極的に活用しようという考え方のこと。です。
性別だけでなく障害の有無や価値観の違いも含めて多様性であると言うことを踏まえた人材を活用して生産性を高めると言うことです。
ダイバーシティが広い意味でジェンダーフリーを内包(ないほう)するイメージです。
メンズメイクの2タイプ
メンズメイクには大きく2つあります。
第一が男のためのメンズメイク、第二がジェンダーフリーのメイクです。
男のためのメイクとは、男としての「性」を重要視したメイク です。
一方の、性別無関係で自分に合うものを選びたいメイク(ジェンダーフリー志向)です。
以下では男のためのメンズメイクを対象に解説します。
メンズメイクの増加理由
メンズメイクを利用するヒトが増えている理由には3つあります。
第1にECの発達、第2に冒頭に開設した「ジェンダーレス社会の浸透」、第3にメンズメイクアイテムが高品質化していることです。
第1のECの発達は、Amazonなどで化粧品もオンライン購入が簡単になったことで、「男性が化粧品を買うのは恥ずかしい」といった人目を気にする必要がなくなった点が象徴的です。
第2の理由は、男でもメイクしたいという人が増えてきたこと、BBクリームなどのライトなものはもはや普通に利用されていますね。
第3の理由は、上記の背景のもと、男性用美容ケアアイテムの種類が多岐に渡りかつ、本格的なものも増えているためです。
以下では、第3にあげたメンズ用のメイク(ウォーペイント・英)を中心に解説します。
本記事でのメンズビューティーの定義
メンズビューティといっても、多くの男性にとっての必需品である整髪料や髭剃り用のアイテムをはじめ、日常的に使う人も多いスキンケアから本格的なメイクアップアイテムまで多岐にわたっています。
男性側の意識も日焼け止め、化粧水・乳液などで肌を整えるという人もいれば、メイクをして自己表現を楽しみたいという人もいます。
シェービング関連など「男だからこそ必要」な商品を主力とするブランド群と、カラフルなメイクアップなど「性別にこだわらず、使いたい人が使う」商品を主力とするブランド群に分けられています。
男としても「男性用」とはっきりうたう製品の方が安心して使える「男性性を重要視する」人たちと、性別に関係なく自分に合うものを選びたい「ジェンダーフリー志向」な人たちが存在します。
2軸で表すと次のようになります。
イギリス発の【ウォーペイント】
先ほどの理由の通り、ECの発達やジェンダーレスの浸透により、メンズ用のビューティアイテムが拡大しています。
とりわけ、イギリス発の【ウォーペイント】は同社の想定を上回る人気を博していて現地百貨店で常設店舗に格上げされるほどです。
War Paintは、日本語でいえば「戦いの化粧」。
現代社会で働き盛りのメンズが外見に生じるストレスを軽減し、気持ちを鼓舞するものと位置づけています。
創業者のDanny Gray氏は、幼少期以降、自分の容姿にコンプレックスを持っていたこともあり、醜形恐怖症と診断されるほどでした。
こうしたブランドの考え方に共感する男性は少なからず存在し【war paint】発祥の英国百貨店では男性用化粧品カウンターが設けられる事態になりました。
商品ラインナップは種類も限られていて選びやすく、Webサイトやソーシャルメディアを通じて商品の使用法を丁寧に解説しており、メイクアップ初心者のメンズにも優しい作りになっています。
興味のある方は試してみる価値があると思います。クマやシワは自然に目立たなくできますし、肌ツヤがよく見えるので「ここぞ」のときに印象を上げるのに役立ちます。