コロナ渦では人と会う前や出張に行く前に検温する機会が増えたため、日常的に検温することが習慣となりました。 私の体温は36.5~37度です。日本人の平均体温もその程度だと言われていますが、近年36度以下の低い体温の人が増えているそうです。長期的な推移ではこの半世紀で0.7℃近く下がっていて今なお減少傾向にあるそうです。
昔と今で生活環境が違いますからね。日常的な運動や食生活も随分変化してきました。気になったので調べてみたところ体温が下がると体の不調を招くとも言われています。免疫向上とともにイキイキと毎日を過ごしたいですね。検温を続けつつ、体温をできるだけ下げないように自分の体調変化に敏感になれると良いですね。
- 体温の低下は「ライフスタイルの変化」によるものなのか?
- 筋肉は体の中で熱をつくる
- 体温と免疫力
- 筋肉をつける・維持する方法
- 適度な運動をしてストレスのない生活は送ることは難しい
- 免疫力を高めるワインの多様な効能
体温の低下は「ライフスタイルの変化」によるものなのか?
体温の低下の理由には大きく3つあると考えられています。第一に筋肉量の低下、第二に体が冷えやすい環境の形成、第三に外食の増加などの食生活変化です。
第一の筋肉量の低下による体温低下は、筋肉が体温を貯める機能を持っているだけでなく、体の中で熱をつくる機能があるためです。
第二の体温低下を招く環境とは、夏場の過度な冷房や冬に冷えた飲食物を摂取できる環境になったことです。冷房で体が必要以上に冷えてしまったという経験のある人も少なくないでしょう。炎天下では屋内外の気温差が非常に大きいですね。
はるか昔には冷蔵庫は夏にしか使えませんでした。今は冬でも冷蔵庫に食品を保管し、冷えたジュースやビールなどの飲み物、アイスなどの冷たい食べ物をいつでも食べられるようになりました。科学技術が発達したことで、体が冷えやすくなり、体温が低くなってしまったと考えられています。
第三の食生活は、血流の低下を招く食事や飲酒の影響を言います。外食機会の増加に伴い、脂肪を多く含む食べ物や加工品、偏った食生活が当たり前になり、同時に習慣になりやすい飲酒が体を痛めつけている人も多いと思います。
筋肉は体の中で熱をつくる
筋肉量の減少は、生活に必要な移動が便利になるとともに、その手段が多様化していることで歩く量が減っていることもベースにあると考えられます。また、家事をサポートする機器が誰でも利用できるようになっていて昔に比べれば家事に関する運動量が減っている。これは女性の社会進出なども関係していると思われますが、何れにしても日常生活の運動量は男女ともに減っていて、それが筋肉量および体温の低下につながっていると言われています。
世界中で家事・生活に関する負担が軽くできる技術開発が進んでいます。私はどんどん便利になるべきだと考えています。便利になって生み出された時間で他の色々なことをできると思うからです。ただ、大切なのは、筋肉や運動量は他の方法できちんと維持するということ。便利な生活になることを期待しなかったとしてもこれからはもっと便利になるので、運動や筋トレの重要性は増していきます。
体重計には、筋肉量を測る機能がついていますが、日々の計測で筋肉量が落ちてしまっていることに気がついたとすれば、どんな対策をしないといけないのか。エンジニアで健康オタクの私が実践している方法を紹介します。
とその前に、体温が落ちると何が問題か、まとめておきます。
体温と免疫力
体温が上がると免疫力が高まることは良く知られているので、体温が下がると免疫力が低下することも良く理解できます。科学的には免疫力とは、白血球に存在する免疫細胞が病原体やガン等の異常細胞から肉体を守るシステムを指します。体温が下がると血流が悪くなる、病原体やガン細胞を発見、攻撃が遅くなる。この状態を免疫力が低下するといわれています。
体温を上げることが免疫力の高まりにつながるとすれば、体温を上げるにはどうするか。温かいモノを飲む・食べるというのも間違いでは無いですが、やはり強力なのは筋肉を維持すること・新たにつけることです。体の代謝が上がって汗をかきやすくなることの実感がある人も多いと思います。30代を超えるとなかなかそういう機会を得られないのが辛いところですが、ちょっとした習慣をつけることができれば簡単に実現できると思います。
筋肉をつける・維持する方法
現代人は昔の人に比べて筋肉量が落ちていて、これが冷えを誘発する原因になっています。エネルギーを熱に変えるための筋肉が少ないと、熱を生む場所が少なくなって体温が上がりきらないのです。
筋トレの前に少しだけ体を絞ることの意味
じゃあ筋トレしようとなりますが、いきなり筋トレなんてしない方がいいですね。特に太っている人はジムに行くよりもまずは日常生活で動作を増やして痩せてから筋トレをしたほうが良いと思います。普段、車を多く使う人は、いつもよりちょっと遠いところに駐車して目的地まで歩くとか、そういう積み重ねで結構運動量は稼げます。ウォーキングの効用はこちらも参考にしていただければ幸いです。
なので、筋トレは日頃の運動量を少し増やしてからする方が良いです。なぜなら筋トレしてもすぐに変化が感じられないからです。
筋トレの原理と原則
筋肉は大きい部位からトレーニングすることが鉄則です。そして筋肉を効率的につけるためには毎日やらない方が良いです。3日に1度が推奨されていますが私は週に2回やればいいと思います。毎日にやらないと気持ち悪いという人は、せめて上半身と下半身に分けてやることが良いと思います。
そして30代以上の働き盛り世代は忙しい。なので、テレビを見ながらや会議をしながらのながら筋トレすることが良いです。会議中に椅子に座りつつもこっそり足をわずかに床から上げて座る、帰宅途中の公園で懸垂するなどです。ボディビルダーのような見てもらう筋肉をつけるには不十分ですが健康維持のためならこれで充分です。しかも一日数分〜数十分ですみます。
ちなみにどうしてもジムに行きたい人は体験とかでまずやってみてからの方が長く続けられるようになると思います。体重をある程度落とした上で、正しい方法で筋トレすればそれは色々なメリットがある。ながら筋トレ以外は1人でやらないほうが良いです。詳しくはこちらをご参照ください。
以下では筋トレ以外で体温を維持する方法を示します。
適度な運動をしてストレスのない生活は送ることは難しい
健康のために「筋肉量を増やし体温を上げるためにもウォーキングなどの適度な運動、ストレスの無い生活を心がけましょう」といいますが、これは言うのは簡単ですが実現は難しい。
テレワークしている人は、心がけ次第で運動はできると思います。私もウォーキングも筋トレも大好きだからやってますが健康のためだけにやろうと思うと辛いですよね。ストレスだってそう。社会に出て働くと本当いろんな人がいるからかなりのストレスを抱えざるを得ない。
だから、体温を維持するのに大切な習慣は、とにかく体を温めることでもあります。シャワーだけで済まさずしっかり湯船に浸かることや、体を温める食べ物を食べたり温かい飲み物を飲むこと、これも非常に重要な取り組みです。中でも赤ワインの持つ効果が最近話題になっているので最後にこの効用について紹介します。
免疫力を高めるワインの多様な効能
ヨーロッパでは、風邪のひきはじめにホットワインを飲むことが古くからの文化になっています。体を温める効果のあるホットワインは免疫力を高める。さらに「寝付きが良くなる」「アンチエイジング」「動脈硬化予防」などの効果も期待できます。私も日頃から愛飲しています。
ワインに含まれるポリフェノールには高い抗酸化作用があります。このポリフェノールは肌の老化の原因である活性酸素の増加を抑制する働きがあります。特にブドウの皮に含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」は、シミ・シワ・たるみといった肌の老化防止に効果が期待できるといわれています。なおポリフェノールは熱を加えても効果が変わらないため、ホットワインとして飲んでも良いと言えるでしょう。
ということで、今回は筋トレ・ウォーキング・赤ワインの3つで免疫力を高めていくことを紹介しました。一つずつやれることから取り組むことで良いと思います。
ちなみに赤ワインを美味しく飲むための工夫を本ブログの次の記事でまとめてみました。こちらも参考になれば幸いです。