体重を測る方法には色々な種類があります。
例えば「マットセンサー」などの技術を活用したものでベッドや車椅子のまま体重を測る機器や、全身の3D画像を用いて体重を推定する手法、さらに非接触型の【体重計】なども開発されています。
今回は、体重計測の未来技術に加え「ダイエットによる見た目の変化」と効果的な体重管理について解説します。
30代から50代の働き盛りメンズのみなさんにとって参考になれば幸いです。
体重の計測に関する新技術
体重計に備わる基本的な機能には5つあります。
体重・体脂肪・BMI・骨格筋量・体内年齢です。
体重を測るためには【体重計】に乗る必要がありますが、体重計に乗らずとも体重を推定する方法もあります。
例えば以下のような方法です。
- 顔画像を用いて予測(顔の特徴とBMIの間の相関関係を分析し,顔画像からBMIを予測する方法)
魚を対象とした技術ですが以下のような方法もあります。
- ICT・超音波を活用して魚の体長を計測(養殖に活用されつつある技術です)
超音波を送信して反応を自動解析するものです。
魚かどうかを識別して、魚が密集した状態でも個体毎に識別できます。超音波を活用することで、夜間や水中が濁った状態でも計測することが可能になった点も革新的ですね。
体重を非接触で計測する技術
非接触で体重を計測する技術が普及した場合の良い点には3つあります。
第1に心理的な抵抗や特別な意識をせずに日々の体重の把握ができることです。
例えば部屋の一角や洗面所などに設置したセンサーが体重を自動で測ってくれるようになると、呼吸するように日常生活に溶け込みます。
第2に長期にわたり自分の体重データをストックできることです。
日々の体重変動を把握することで体重の増減に影響を及ぼした要因を考察することができます。
第3に体重以外の数値も把握できることです。
超音波などの新技術を用いた機器を使えば、体重以外の水分量や脂肪量も把握できます。AI(人工知能)を活用すれば集まったデータを健康管理やダイエットに活かせます。
【体重計】に表示された数値をスマホに転送することができますが【体重計】に乗らずともこれができるようになれば便利ですね。
体重計にのる最適な頻度は?
効果的なダイエットをするには、できるだけ毎日【体重計】に乗ることと言われていますが、私は反対です。
毎日乗るのは大変だし、ダイエットには体重を測ることよりも大事なことがたくさんあるからです。
必ず減るので週に数回計ればそれでOKですよ。
毎日計測は挫折の元
生真面目な人や完璧主義者は毎日測りたがる。そして思ったように減量が進んでいないとだんだん嫌気がさしてくる。終いには体重測定をやめてしまう。
多くのヒトにとって体重の毎日計測を強要するのは挫折の元になります。
乗りたくない時は乗らない
体重計に乗りたく無い時や前日食べ過ぎた時は無理に乗らない。
ダイエットは続ければ必ず実現できるので、乗りたいときに乗る・乗りたく無い時は乗らない、で大丈夫です。
実際私の場合、前日よりも明らかに増えてると確信している時は乗りません笑
昨日の自分と競わない
大切なのは昨日よりも体重を減らすことではなく1週間単位くらいで減らすこと。
明日ではなく1週間後の体重を見据えて行動することです。
ちゃんと取り組んでいればいつか必ず減るのが分かってるので見たくない体重値は見なくてよい、ということです。
→おすすめの【体重計】の解説ページは以下です。
科学の観点からおすすめする体重計(体組成計)7機種 - dandy maker
見た目の変化はいつ起こる
通常は3キロから5キロくらい減ると見た目に変化が現れると言われています。体重が減っても見た目でわかりにくい原因として脂肪のつき方があげられます。
脂肪を落とすには運動と食生活がポイントですが、脂肪には、落ちやすい内臓脂肪と落ちにくい皮下脂肪があります。
内臓脂肪はすぐにエネルギーとして使われるため、先に燃焼されます。だからコツをつかめば内臓脂肪は速攻で落とせます。
一方、皮下脂肪は、生命維持の備蓄用エネルギーなのでゆっくりと落ちます。落としにくいです。でも、皮下脂肪は落としにくいという事実を知っておけば停滞期をやり過ごせますよ。
→最近の【体重計】は内臓脂肪の計測もできます。
科学の観点からおすすめする体重計(体組成計)7機種 - dandy maker
脂肪の落ちる順番
脂肪の落ちる順番をみてみましょう。
体の部位別には、次の順番で脂肪が落ちると言われています。矢印の先は見た目に与える影響のイメージです。
- あご→シャープに
- ほほ→精悍に
- 肩→締まって見える
- 太もも→筋肉が浮き出る
- 胸→胸板に見える
- 腹→割れる
- 尻→ひっこむ
脂肪が落ちていないお腹では腹筋はやらない方がよいです。まずは内臓脂肪を落としてじっくり皮下脂肪を落とす。それから筋トレです。
これには長い時間かかるかもしれない。時間を味方につけましょう。
→ちなみに私の場合は漢方も内臓脂肪を落とすのに役立ちました。
【漢方】人工知能・オーダーメイドで最適な漢方をセレクトしてくれる時代は間近だと思う - dandy maker
私のダイエットについてはこちらにも詳しく解説してます。興味のある方は見てみてください。
脂肪と筋肉の重さ
脂肪は筋肉のおよそ3倍の体積があります。
人間ドックにいくと脂肪の模型・サンプルが展示されてますね。そのサンプルは握りこぶし一つ分くらいの筋肉に対し、その3倍以上もある大きさの脂肪が模型になってるモノです。
つまり、同じ体重の場合でも筋肉が多い方が三分の一程度に引き締まって見えるということです。
(筋肉は脂肪よりも重いので)筋肉が増えると引き締まってみえますが体重は増加します。見た目を重視するなら、何キロ痩せるかではなく、筋肉をつけることが大切です。
おわりに
ダイエットを始めるとどうしても体重が気になる、一喜一憂しますよね。体重測定はダイエットの中でも盛り上がるポイントなので大いに一喜一憂しましょう。
そして続けましょう。
見た目を重視するなら、何キロ痩せるかではなく、筋肉をつけることが大切。ダイエットで筋肉の量が減ると代謝が下がって脂肪が燃焼しにくくなるからです。
自分の体を3Dスキャンして体型の変化を見せてくれる技術や体重計もありますが精度がイマイチなので使いにくいです。
体重よりも「見た目」を変えたい人は筋肉をつけて食生活を変えることの方が効果的だと思います。
→【体重計】は最低限の機能があれば十分です。