ほとんどの家に一つはある体重計。買った時は毎日測っていたのにいつの間にか洗濯機の下や脇に追いやっていませんか?
そんな体重計ですが私は「体重は測りすぎない方が良い」と思っています。
週に数回計測するので充分です。その理由は、
測りすぎると一喜一憂するばかりで長期的な視点が欠如して目的を見失うからです。
最近の体重計は進化しています。計測結果とインターネットが連動しているものや、スマホの専用アプリを活用すれば体重変化を可視化できたり、AI(人工知能)がアドバイスしてくれるものもあります。
ダイエットに工夫したい方は心機一転して体重計を新調してみるのも良いですね。その場合、体重だけでなく筋肉量や骨量も計測できるものがよいですよ。最近は値段もほとんど大差ありません。
体重・体脂肪のチェックは健康管理に役立ちますが、間違ったダイエットで体脂肪と一緒に筋肉や骨の量を減らしてしまうおそれもあります。
より詳しくカラダを知るためにも筋肉や骨などの組成がわかる「体組成計」がおすすめです。
今回は科学の視点からおすすめする体重計について、定番機器から最新のものまで紹介します。あなたの健康管理のパートナーとなる機器が見つかることを祈っています。
体重計の精度
デジタル体重計が発達してきたので体重計の精度・機能は飛躍的に向上しました。
昔ながらのアナログ体重計はバネを使って体重を量りますがデジタル体重計はセンサーを使います。ロードセル(荷重センサ)に取り付けられたひずみゲージによって体重を測定します。ひずみゲージが変形すると、コンバーターに信号が送られ、その信号がデジタル化されて数値として表示されるという仕組みです。
デジタル体重計のほうがアナログ体重計よりも正確である3つの理由があります。
第一に、アナログ体重計のバネは繰り返し使うと消耗してしまうので使えば使うほど測定値が不正確となります。センサーを使ったデジタル機器は使いすぎても不正確にはならないですね。
第二に、アナログは測定値を数字で見ることができません。
たとえば、メモリが68キロと69キロの間を指しているとき、68.6キロかもしれませんし68.4キロかもしれません。ズバリの数字で把握することができない。自分で読み取るので億劫になったり間違えが起こる可能性もあります。
第三はアナログ体重計は乗るたびに補正が必要であることです。バネの特性により伸びを完全にゼロに戻すために毎回補正する必要があるのです。
中長期で手軽にモニタリングしたい方はデジタルが良いですね。
ちなみに国際宇宙ステーションは無重力のため地球で使われている体重計は使えない。そのため縮めたバネが押し返される時の勢いを体重に換算して計測しています。
体組成計が発売されて以降、計測技術が進化して全身だけでなく腕や脚といった部位別の計測が可能になりました。また計測できる年齢や対象範囲も広がり6歳の子どもや妊婦の体組成も計測できるようになりました。
また、寝ている状態で腹部の脂肪率などが計測可能な腹部脂肪計も開発され、立つことができない方の健康管理にも使えるようになりました。
こう考えるとすごい進歩ですね。
骨格筋率
一般的に筋肉量というと「骨格筋」「心筋」「平滑筋」などが含まれます。「骨格筋」とは自分の意志で動かすことのできる筋肉です。この骨格筋の測定が可能です。
筋肉がつくと体重は減りませんが、太りにくい体質になります。なので、減量とセットで取り組むのが良いとされてます。
太っている人が筋トレをしても効果が出にくいのでその点は注意が必要です。
筋トレの方法や筋トレは「痩せてからやったほうがいい話」は本ブログの次の記事でも紹介してますので興味がある人は見てみてください。(【減量】ダイエット目的の筋トレは寂しいので1人でやらない方が良い理由 - dandy maker)
最新体重計(体組成計)では骨格筋率が把握できて日々の変動を見ることができます。なのでダイエットのモチベーションはもちろん、トレーニングの効果測定にもつながるのでおすすめです。
最近の体重計の特徴
体重以外の測定・評価
骨全体に含まれるカルシウムなどのミネラルの量を「骨量」といいます。推定骨量は、脂肪以外の組織との相関関係をもとに統計的に推定した数値です。
体年齢とは、基礎代謝をもとに算出した体の年齢のことです。体脂肪率や筋肉量などの測定データから判定するため、身長と体重が同じ人でも体年齢が異なることがあります。
アプリとの連動(専用アプリは注意が必要)
最新体重計の多くはAppleヘルスケアやGoogle Fit、Fitbitなどと連携できるものも多く、各体重計の専用アプリとの連携するものも多いです。
ただし専用アプリの場合、その体重計の製造が終わったり上位機種が販売されたりするとサービスを終了するリスクもあります。なので、そこまで重要ではないかもです。
乗るだけでデータをスマホで受信できるものもありますね。Wi-Fii通信機能搭載で乗るだけで自動的にクラウドに測定結果を保存できたりスマホにプッシュ通知が届くなどの賢い機器もあります。
通信技術の精度や活用に興味がある方におすすめです。
ベビーモード
最近多いのが赤ちゃんの計測もできることをPRしているものです。ペットの体重を図れる機器もあります。さらに、アスリートモードや目標設定、計測アラームなどの機能がついているものもあります。
でもこれもあまり本質的ではないので気にしなくて良いと思います。
体重はいつはかるのが良いか
実際に体重計を手にしたとして、ではいつどのように測るのが良いのか。
おすすめは、朝のトイレが終わって身支度を整える前、空腹時に計測することです。
夜寝る前を推奨している情報もありますが寝る前にパジャマを脱いで真っ裸になるのはちょっと億劫だと思います。
睡眠の質を上げるためにもあまりおすすめできないので、私は朝測るのが最も良いと思います。
精確な数値を測定ため床に素足で体重計に乗ってください。堅く、平らな床面で。測定中はひざを曲げない。素足で土踏まずが本体の中央にくるように。毎日同じ時間に測るようにしましょう。
おすすめ体重計7選
では具体的におすすめを紹介していきます。
定番モデルはスマホ連携していないものです。計測を続けるために必ずしも必要ではないので。
一手間増えることは負担も増します。結果続けられないということになるのならこの機能のついていないオススメがあってもいいなと思ってます。
3つ目からの未来型モデル以降はほとんど連携できるものです。あなたの目的や習慣に合わせてしっくりくるものを選んでいただければ良いです。
それでは紹介しますね。
定番モデル1(タニタ 体重 体組成計 日本製 BC-332L)
タニタは、乗るだけで体脂肪計を計れる機器を世界で初めて製造・販売をした会社です。ヘルシーなタニタ食堂でも有名。
会社の方針も食事・運動・休養のベストバランスの提案を通して24時間あなたの健康づくりをサポートしていきます。
「健康をはかる」から「健康をつくる」がテーマの会社です。
体重計に乗った人を推定(タニタのブランド機能で「乗るピタ機能」と言います。)してくれるので、最初に身長・体重・年齢などを登録してしまえばその日以降は体重を測るたびにBMIなどの計算をしてくれます。
私も今の体重計の前に使ってましたが、立ったままでも見やすい大型表示と自動スクロール(体重→体脂肪→筋肉量・・・と順に表示してくれる。)がポイントです。
こんな人におすすめです。
- 手軽に健康管理をしたい方
- 機械には弱いが最新機器に興味がある方
- とりあえず基本的な機器で試したい方
- 体重、体脂肪率、BMI、筋肉量、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、体内年齢など複数の基本的な指標を把握したい方
定番モデル2(オムロン 体重・体組成計 カラダスキャン HBF-214)
センサー技術に強く歴史のあるオムロンからも定番モデルといえる素晴らしい体重計があります。
スマホ連携以外はさすがというべき充実した機能が付いてます。スマホ連携はありませんがデザインに配慮している感じがします。何より厚さ28mmという薄さがすごいです。洗濯機の下や垂直置きもできるので使いたい時に手軽に使える。体重を計るのが億劫で無くなるということが大切ですね。
オムロンという信用できるブランドである点も安心ですが、体重計のデザインに力を入れている点もすごいですね。手入れが簡単なガラス天板のフラットのデザインでカラフルな4色展開。設置する部屋のトーンに合わせて選べるのも人気です。
先ほどの「乗るピタ機能」的なもの(登録人数は4人)もついているので家族みんなで使えます。
表示はBMI、体脂肪率、体脂肪率判定、基礎代謝、骨格筋率、基礎代謝、骨格筋率、骨格筋率判定(対象年齢10才以上80才以下)、内臓脂肪レベル/内臓脂肪レベル判定、体年齢など詳しめです。
スマホ連携はなしですが、前回値が表示できるポイントメモリも備えています。 私は手書きで卓上カレンダーに転記していたのでスクロールの速度にあわせて効率的に転記するタイミングを研究して何ら不自由なく使っていました。
こんな人におすすめです。
- 健康管理を複数の指標で分析したい方
- 体重計のデザイン・カラーを重視しつつもマジメな機器を好む方
- 使わない時は体重計を片付けておきたい方
- 記録するのが苦でない方
未来型おすすめ体組成計モデル1(showyoung )
G型センサーを採用し従来の体重計のセンサーと比べて体重増減と体の微妙な変化をより精確に感知可能になった機器です。あなたのデータを専用アプリ「Fitdays」で登録すると体重計に乗るだけで体重、BMI、体脂肪率と13種類の健康項目がすぐに見えます。
「日・週・月・年」で細かいグラフが作られるので体組成の変化が一目瞭然です。記録の手間もかからないので人によっては毎日の健康管理が楽にできます。
こんな人におすすめです。
- スマホと連動させた詳細なデータ管理を行いたい方
- グラフを見たり体重の変化を可視化して分析したい方
- 新しいものが好きな方
未来型おすすめ体組成計モデル2(HIFUMI)
計測データから測定者を自動認識し、計測結果をあなたのスマホだけに表示
乗るだけで離れた部屋にあるスマホにデータを送信できます。(通信距離は約10mでWi-Fi 2.4GHz / Bluetooth 4.0 両方対応)
無料専用アプリ(Feelfit)以外にもApple ヘルスケア、Google Fit、Fitbitと連携可能です。
体重・体脂肪率・除脂肪体重・皮下脂肪・内臓脂肪・体水分率・骨格筋・筋肉量・骨量・タンパク質,基礎代謝量) (ホワイト)
こんな人におすすめです。
- スマホと連動させた詳細なデータ管理を行いたい方
- 家族が多くそれぞれの体重管理を効率的に行いたい方
- 新しいものが好きな方
優等生機種1(オムロン HBF-256T-W)
最後に優等生機種を紹介します。やっぱり国内企業の信頼があついですね。
iPhone/Android専用アプリ「OMRON connect(オムロン コネクト)」をBluetoothで連携させることで、 転送された測定データをグラフや数値でいつでもどこでもチェック可能です。
また同社の血圧計や活動量計と一緒に管理できルため総合的に計測できます。
9項目が計測可能
①体重 50g単位 ②体脂肪率 ③骨格筋率 ④BMI ⑤基礎代謝 ⑥体年齢 ⑦内臓脂肪レベル ⑧子どもアルゴリズム ⑨体重引き算機能
さらにこだわりのインテリアにもなじむ上質なデザインボタンや表示画面の凹凸もないフラットデザインで手入れも楽です。
こんな人におすすめです。
- スマホと連動させた詳細なデータ管理を行いたい方
- 家族が多くそれぞれの体重管理を効率的に行いたい方
- 新しいものが好きな方
優等生機種2(オムロン KRDー703T)
最後はオムロンの体重体組成計(KRD-703T カラダスキャン KRD-703T)です。
両手と両足で測定するタイプの体重体組成計で本格的な機器です。両手両足から全身に微弱な電流を流すことで、体幹・両腕・両足といった部位別の体組成が分かります。
Bluetooth通信機能を搭載。iPhone/Android専用アプリ「OMRON connect」に、測定データを転送し、体重や体脂肪率、骨格筋などの測定データを簡単に確認・管理することができます。
こんな人におすすめです。
- より詳細で正確なデータを把握したい方
- スマホと連動させた詳細なデータ管理を行いたい方
- 家族が多くそれぞれの体重管理を効率的に行いたい方
- 国産で信頼のあるメーカーのものを使いたい方
終わりに
いかがだったでしょうか。
体重・体脂肪のチェックは健康管理に不可欠です。間違ったダイエットで体脂肪と一緒に筋肉や骨の量を減らしてしまっているかもしれない。
そのため、より詳しくカラダを知るためには筋肉や骨などの組成もわかる体組成計がおすすめです。