昼寝には科学的にも大きな効果があると考えられています。脳の働きを回復するために睡眠は不可欠です。
睡眠の質が良ければ体全体の栄養素の巡りがよくなり、栄養素が隅々まで行き渡ります。血行が良くなれば働き盛りの男性にとっては薄毛予防やダイエットにもなります。
最近、オフィスでも積極的に昼寝をする方も増えていますね。
今回は昼寝や昼寝用まくらと未来技術について考えてみました。
参考になれば幸いです。
昼寝が大切にされるわけ
日本人の男性の睡眠時間は年々減少しています。
直近データを分析してみると睡眠時間は40年前に比べて約1時間も減っています。
この要因をデータから推察してみます。
仕事の時間や子育てに費やす時間はあまり変化がありません。一つ言えそうなのは、睡眠時間が減っている代わりにくつろぐ時間が増えている。
睡眠時間がスマホや読書する時間に転化しているのではないかと考えられます。
睡眠時間が減っているなか、多くの人が昼間は仕事をしているわけですから眠気は日中にも表れやすい。昼寝は、眠気を飛ばすのに有効です。
ちょっと昼寝するだけで頭がスッキリします。
良い昼寝は気持ちいいですよね。一方、長い昼寝は目覚めた後も眠気が残る。そして、昼寝後の活動時間帯のパフォーマンスにマイナスに働きます。
昼寝は15分~20分程度の短い眠りが有効とされています。短い昼寝の前にカフェインを含むコーヒーなどを飲むと目覚めが良い。カフェインが効き始めるのは摂取から30分後くらいと言われていてちょうど目覚める頃から効いてくるためです。昼寝前にブラックのコーヒー(間違っても缶コーヒーは飲まない方が良い。太る元です。)を飲んでおくことはおすすめです。
なお昼寝には抵抗できない理由もあります。
なので以下の方々が周りにいたら日中の眠気に困っていたら昼寝をしやすい環境づくりをすることが良いです。
- 新しく親になった人
- 新しい部署・役職に定着したばかりで生活リズムを安定させたい人
- 時差が異なる地域への出張が多い人
- 渋滞などで長い時間車を運転している人
周りの人をサポートすることは長い目で見れば自分を助けることになります。そして現代における昼寝はサボりの象徴ではない。
昼寝はパワーチャージにつながる前向きな習慣の一つです。
良い昼寝をとるための工夫
ここでは良い昼寝をとるための工夫とその環境整備の方法を紹介します。
早朝から目覚めているヒトの多くは、昼寝をすることが午後の集中力UPに役立ちます。
昼寝の場合、重要なのは質ではなく時間です。
とにかく短く寝ること。昼寝は長くとるとリズムが崩れます。あえて熟睡しないために15分~20分程度に抑制することか大切です。
アメリカではパワーナップ(パワー+ナップ(昼寝))と呼ばれています。アップル社などでは積極的に昼寝を取り入れていること有名です。パワーがついているところが、栄養素のようで健康的で前向きな印象を受けますね。
I am going for a 20 minute power nap.(20分ほど昼寝しますね、の意味です。)
社員の生産性を高めるために昼寝をできる環境をあえて作ることが大切です。これからは従業員の睡眠環境や質を評価することが企業の成長に大きく関わってくることと思います。ちなみに早朝から活動することの効用については本ブログの記事でも紹介しています。
興味がある方はぜひご覧ください。
(【睡眠】早起きは好きだしコツも知っているがオススメしてはいけない理由 - dandy maker)
企業の経営方針としての「健康経営」
企業の経営方針に「健康経営」という言葉があります。昼寝のための環境〔ハード整備〕に加え、社員が後ろめたさを感じないような精神的な環境〔ソフト整備〕を整えていくことも含まれます。
先ほどの通り、昼寝はシリコンバレーを中心とした先進企業でも積極的に採用されています。日本でも社屋に昼寝専用スペースを作る企業や街中で昼寝専用のカフェ(ネスレカフェとか)が作られてますね。
昼寝専用スペースの例・イメージは、昼寝専用スペースの小上がりに体を横にした時に弾力の合うクッションが敷いてある。もちろん専用空間には靴を脱いで上がって、そこには枕を兼ねられるふかふかの大きいクッションがある。それらの色はグリーンやブルーなどの目に優しく癒しを与える色調で作られていて、照明も昼寝コーナーは蛍光灯ではなく暖かめの色調の照明が使われているといった具合です。
教育機関でも昼寝の効用が認められているようです。ある高校では、昼寝時間を設け、その結果しっかり昼寝をとった生徒ほど成績が上がったようです。授業中に居眠りするくらいなら昼寝時間を確保して午後からの授業の生産性を高めるということも有効と思います。しかし、思春期はホルモン分泌が旺盛なので短時間の昼寝をすること自体が難しいかもしれません。
でも今後は教育現場から睡眠の大切さをどんどん普及してもらえると良いですね。睡眠の大切さ・重要性を理解した社会人が増えれば昼寝が根付くことと思います。
昼寝に求められるアイテムとは?
昼寝に求められるアイテムにはどんなものがあるでしょうか。健康オタクの私は会社と書斎に次のアイテムを備えています。30代から50代の男性諸君は日々の仕事に追われつつもうまく昼寝を取り入れられると良いですね。机の上に突っ伏すだけの昼寝よりもちょっとしたアイテムを加えるだけで環境は驚くほど良くなります。
クッション
机に突っ伏して寝る時に生じる悩みには3つあると思います。第1に顔に跡が残ること、第2に手が痺れること、第3に行きがつまりそうで怖いことです。
私の使っているナップピローは、本体中央は顔のカーブにフィットするので呼吸がしやすく、顔に跡が残りにくい設計になっていてスムーズな呼吸ができます。自然な背骨のカーブを維持して首や肩をやさしく守ります。ピロー下の空間に手を入れることで痛みやしびれから解放されます。デスクなどでの睡眠がより快適になることと思います。
なお、うつ伏せになった時に顔(頭)を包み込んでくれるサイズなのであまり大きくないですが、人間工学的にも安定感が抜群で頭をしっかり支えられるようにできてます。
収納袋も付属しているので大きめの鞄に入れて持ち運びもできるのでオフィス以外で使いたいときにも便利なのと、カバーは外して洗うことができて柔軟剤の匂いを工夫すれば自分好みの香りで使い続けることができます。
睡眠音楽
昼寝の質を高める音楽にはオルゴール音やα波を奏でる自然音がおすすめです。これらはiPhoneで再生するので十分です。これ聞いてる時はどんなに忙しい時でも一瞬で思考が切り替わって休みたくなります。娘たちを寝かしつける時、ジブリの人生はメリーゴーランドのオルゴールバージョンを流すとすぐに眠ってくれました。音楽による寝かしつけはある種の入眠儀式なのだと考えています。そしてこれはどんな世代にも有効だと思います。
米国では「Sleep Tech」と呼ばれるくらい、テクノロジーによって睡眠の質を高めることがビジネスチャンスとして注目されています。日本でもこれからどんどん出てくるでしょうね。
昼寝の未来技術
未来の技術を使えば昼寝の仕方も大きく進歩すると思います。例えば、ビッグデータやAIの活用を前提としたIoT機器として、ベッドマットや枕にセンサーを入れた睡眠パターンの解析、ベッドそのものがユーザーの最適な硬さや傾きにリアルタイムで変化するサービスなどで。目覚ましや快適な音楽、照明などをサポートする機器はすでに出ています。
こうしたデバイスでの取り組みと同時に、昼寝できる環境づくりというソフト面での対策も大切ですね。企業や教育機関などでは今一度見直していくことも重要だと思います。今後の未来技術に着目したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。本ブログの次の記事も参考になればと思います。