「自慰の頻度は薄毛に関係するのか?」については色々な情報がありますね。
オナニーをやめてしばらくすると女性にモテ出したなどの情報です。(個人差もあるのでしょうが、私はちょっと実感があるように思ってます。)
今回は、射精によって男性ホルモンが受ける影響・変化のメカニズムと薄毛の関係について紹介したいと思います。思春期男子の皆さんは、夜中の過ごし方を変えるきっかけにもなるかもしれませんね。
誤解:男性ホルモン「テストステロン」は薄毛の原因ではない
「オナニーすると男性ホルモンが増える」ということをよく耳にします。
しかし、これは誤りです。オナニーに限らず射精することで男性ホルモンは一時的に増加するのでごっちゃにしないようにしましょう。
ここでいう「男性ホルモン」とは、「テストステロン」という男性ホルモンの一種です。このテストステロンの分泌量は20代をピークに、30代頃から減少していきます。
一方、抜け毛・脱毛の症状の多くは30代~40代以降、テストステロンの分泌が少なくなってきている年齢で現れます。
ここで、また誤解されがちなのが「テストステロンの減少が薄毛の直接的な原因なの?」ということです。
これも誤りです。「テストステロン」は薄毛の原因ではありません。
「5αリダクターゼ」が薄毛の原因
薄毛の原因は、体内に存在している「5αリダクターゼ」という酵素。これがテストロンと結びついて、別の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変わる。この「ジヒドロテストステロン(これも男性ホルモンの1種)」こそが、脱毛・薄毛の原因です。
なので、オナニーによって一時的に増加する「テストステロン」だけで薄毛は進行しません。
(ちなみに、アルコールをたくさん摂取しすぎると、睾丸がダメージを受け、テストステロン値がダウンすることもあるそうなので、これはこれで気をつける必要があります。)
薄毛になるかどうか・どれくらい進行するかは、男性ホルモン「テストステロン」の量ではなくテストステロンをジヒドロテストステロンに変える「5αリダクターゼ」の活性によって決まるということです。
そして、5αリダクターゼの活性の高さは遺伝によって決まります。だから「ハゲは遺伝する」などといわれるのです。
ジヒドロテストステロンに変換しないようにできると良い
テストステロンは、5αリダクターゼと結合しなければ、ジヒドロテストステロンになりません。仮にオナ禁してテストステロンが増えるのを抑えたとしても、5αリダクターゼを抑えない限り薄毛は進行します。
繰り返しですが、オナニーや射精でテストステロンが増加することはあっても、5αリダクターゼは増えません。つまりジヒドロテストステロンに変換されないのです。
テストステロンの減少に対するリスクが高いのがビールとも言われています。飲みすぎには注意が必要です。(ビール原料のホップに含まれるナリンゲニンという物質は女性ホルモンに似た作用があり、摂りすぎるとテストステロンの分泌を抑制するというファクトもあります。)
やってみた結果は?
自慰の頻度を減らして見るため、通常の性交はカウントせずに10日くらい開けてみました。
今まで惰性でしてきた感もあり、突然やめるとやはりムラムラします。が、カッコよくなるためには我慢です。
結果、体のキレや眼光の煌めきは増したような感じはします。個人差もあるのでしょうが、顔がシュッとなったのはいやらしさが抜け落ちただけかもしれません。しかし、気持ちの変化は大いにあります。
オナニー前後の時間が別の時間に充てられる、疲労しない、習慣・癖が変わるなどです。プラスに作用する人も多いと思います。
栄養素の補給は必要?
射精回数・量が多い人は、その分、栄養が失われる点を懸念するでしょう。
もし、栄養素が失われている実感があり、そのことがあなたを不安にしているようであれば、その分は補給したほうが良いですね。栄養不足は、髪の毛に如実に現れるからです。
例えば、射精で失ってしまうタンパク質や亜鉛は体にとって必要不可欠な栄養素です。日常生活に必須成分なので、どうしてもオナニーを止められない人は補ってあげましょう。
栄養素補給をする場合の方法
栄養補給しましょうと言っても、日常の食生活で急に変更するのは難しいと思います。そこで、これを補うためにサプリメントを活用することが有効だと思ってます。(私も亜鉛と漢方を飲んでます。)
サプリは、亜鉛やアミノ酸などの希少な成分を確実に取り入れられる点で便利です。亜鉛サプリにノコギリヤシ成分が配合されていれば、ジヒドロテストステロン抑制効果が期待できますので興味がある方は参考にしてみてください。
亜鉛については以下の記事でも触れています。参考になれば幸いです。
サプリメントを選ぶ際は、配合されている成分に注目しつつ、上手に付き合ってくださいね。
カロリー摂取と生殖の関係に見る結論
最後に、食料と生殖活動に関する興味深い関係性について紹介します。バイオ系の研究者たちは、生物のエネルギーの使い方について、二つの選択肢を与えているそうです。
一つは「食料が豊富にあるときは、エネルギーは生殖のために使われる」ということ。
もう一つは「食料が乏しい時は、体が生殖を中断し、エネルギーを温存する」ということです。
禁欲と合わせて、上手にエネルギーバランスを取るのがいいですね。ダイエットとして食事を見直す、または、カロリー摂取量を見直したい方は、本ブログのこちらでも紹介しています。