人間は放っておくと太りますね。加齢とともに消費カロリーが減っていくという辛い現実があります。
カロリー制限すると腫瘍や心臓病が減り、糖尿病の発症率が下がり、また、加齢に伴う疾患が少なくなっていることが分かっています。※1
老化対策に挑戦する未来技術の研究が進んでいます。
カロリーの過剰摂取を抑えつつ老化対策をするのが普通になるとした場合、どんなことを意識して過ごすのが良いのか考えてみました。
参考になれば幸いです。
老化とカロリー過多
最近の技術進化を見ると、老化を止めたり遅らせたりする技術が世に出てくるのは、そう遠くないのではないかと考えています。
カロリー制限による延命の可能性については、こちらの記事で紹介しています。
ご興味があれば、参考にしてみてください。
ただ、大幅にカロリー制限が伴う食生活は、楽しくなさそうですね。
事実、厳しく食事を制限された動物は、活気がなくなり、動作が緩慢になり、性行動への関心をすっかり失うそうです。
寿命を伸ばせるとなると、実践するのも悪くもないのですが。
特別な場合を除いて意識してみるのも良いかもしれません。
自己流での制限は避けて、専門的な指導のもと実践してください。
老化の鍵は「テロメア」の複製(ヘイフリック限界)
細胞内で「生体時計」の役割を果たす物質を「テロメア」と言います。
テロメアは染色体の端っこにあって、細胞の複製を繰り返すたびに短くなっていきます。
老化のメカニズムは、皮膚細胞の場合、複製が60回ほど繰り返されると、テロメアがほどけてなくなり、細胞は老齢期に入り、きちんと働かなくなるというものです。
複製を繰り返すたびに導火線が短くなり、やがて燃え尽きると、細胞の複製が終わること、これを「ヘイフリック限界」といいます。
ヘイフリック限界は、細胞のライフサイクルコストの上限を設けているということです。
寿命を延ばす4つの未来技術と今できる一つのこと
生物学的な治療と機械的な治療と、そしてナノテクノロジーによる治療を組み合わせれば、寿命を延ばすことができると、科学者は言います。
(その際に若さまで保てるかもしれない、ということも。)
この組み合わせによる処置が、未来では当たり前に行われるようになっているそうです。
- 臓器が古びたり病気になったりしたら、組織工学や幹細胞テクノロジーで新しい臓器を培養する
- 細胞の修復メカニズムの働きを高め、代謝を調節し、生体時計をリセットし、酸化を抑えるように作られたたんぱく質や酵素のカクテルを摂取する。
- 遺伝子治療で、老化プロセスを遅らせるように遺伝子を改変する。
- 健康的なライフスタイルを維持する(運動と良質な食事)
- ナノセンサーを使って、発症する何年も前にガンのような病気を見つけ出す。
ここに、健康的なライフスタイルの維持が求められている、という点を強調したいと思います。
未来でも不可欠な「健康的なライフスタイル」の維持
健康的なライフスタイルとは、生活に運動習慣が組み込まれていて、かつ規則性があること、栄養バランスが偏っていないこと、十分かつ質の良い睡眠をとること、ストレス負荷の少ない環境で生活することなどでしょう。
本ブログでも関連記事を載せております。
参考になれば幸いです。
食物も、安全で何億もの人を養える作物があれば、そして、この食物が、乾燥などの条件が悪い土地でも育つように、特別に改変された作物が出回るかもしれませんね。
飢餓問題・栄養失調・貧困問題の撲滅に多大なる役割を果たすことができるとも言われるキヌアについてはこちらの記事を参考にしていただければ幸いです。
未来の世界では、寿命を延ばすために、アニメや映画にあるような怪しいものを奪いあったりはしないでしょう。
それと、人の寿命が延びると、喜ぶ人もいれば、人口爆発や老人ばかりで国家が破綻する社会を想像して怖くなる人もいると思いますが。
その話はまた次回にしようと思います。